PERSON
安全で安定したガス供給
その上流側の面白さを知った
2009年新卒入社
鈴木 貴史(Takashi Suzuki)
理学部 地球環境学科卒
グローバル・エネルギー本部
基地事業部 基地担当
基地をとことん知っているからこそ
入社してから2年間は、家庭用燃料電池等のメンテナンス業務を担当し、都市ガスの製造を担う清水エル・エヌ・ジー袖師基地に9年、今は作業服を脱いで基地のバックアップ、サポート、管理部門で仕事をしています。コンロのガスが燃えるという最終的な状態しか知らなかったのですが、技術的な部分や原料調達などを含め、都市ガスの上流側を知ることができたのが一番の楽しさでした。原料のLNGは、調達から始まって、船に載せて基地まで持ってきて、タンクに入れるという流れがあります。月に1~2隻の船が入港するので、基地担当は、受け入れるための調整と検討、確認などを行っています。船が袖師基地にきちんと着岸できるのか、基地の設備とマッチングするのか、それこそ船の設計図を取り寄せて、一つひとつ確認します。船が出港したものの基地に着けられないという状況は絶対に避けなければなりません。少なくとも、基地を知っているからこそ、今の仕事ができていると強く感じています。
調整と交渉、製造を俯瞰して見る
都市ガスの原料タンクには製造に必要なだけの量が必要です。LNG船入港日は、調達側の希望日と基地の整備日とが重ならないように調整します。どちらを優先させるか判断するのも私たちの仕事の一つです。在庫が尽きそうだったら船優先、設備に支障があれば基地優先ですし。もう一つ、ガスを売る営業部門と原料を調達する部門、その間に入って生産計画を調整するのもこの部署の立ち位置です。難しい役回りではありますが、製造に関して広い視点で見られるようになりました。安全に製造し、安定供給するためには多少コストがかかっても守るべきとする一方、収益や効率化なども考える必要がある。第三者的な立場で、俯瞰しながらバランスをとっていく。製造の面白さをますます感じているところです。製造にはプラント建築の機械工学、天然ガスを液化する物理学的な側面、若干化学的なところもあったりと、理工系の様々な分野に繋がっているのも面白さにつながっていますね。
※所属等は、取材当時のものです。
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