はじめに
当社グループは、「静岡ガスグループ2030年ビジョン」を実現するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、新しい価値を共創することで「持続可能なくらしやすい地域づくり」に貢献し、地域における「DX推進のトップランナー」を目指してまいります。
体制・組織
当社グループのデジタル部門を構成する経営戦略本部デジタルイノベーション部と、静岡ガス・システムソリューション株式会社が一体的に動き、当社グループが2030年ビジョン達成に向けて実行するデジタル活用の取り組みを支援します。
デジタルイノベーション部では、地域や当社グループのDXを加速していくため、2030年以降を見据えた取り組みを担う『未来価値共創担当』、地域に向けた取り組みを担う『地域価値共創担当』、当社グループ内への取り組みを担う『グループ価値共創担当』に組織を再編し、各担当の役割を明確化しました。
静岡ガス・システムソリューション株式会社においては、当社グループの業務システムに関わる開発と安定的運用を担い続けるとともに、DX時代のビジネススピードに合わせた、リードタイムが短いシステム開発に対応できる体制を構築してまいります。
具体的な取り組み
1.未来価値共創
未来において、当社グループが提供したい価値を見いだすため、既存事業領域を飛び越え、そして既成概念に捉われずに、新規事業領域の開拓に向けた探索を行い、未来の社会や生活する人々に提供する価値を地域やパートナーとともに共創します。
2.地域価値共創
・対面やSNSなどのお客さま接点へのデジタル活用を進めます。例えば、SNSについては、双方向でつながるお客さま参加型チャネルに進化させます。
・お客さまデータの分析をAIなどで高度化し、ニーズに即した新サービスを創出します。
・IoTセンサーで取得する各種データを活用し、お客さまの工場の生産性・省エネルギー性を高めるサービスを提供します。
・地域でのデータ利活用の促進と、プラットフォーム機能による地域への新しい価値の提供を通じて、地域の経済を活性化するとともに、地域に新しいサービスや需要を創出します。
3.グループ価値共創
・当社グループ全体にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、AIチャットボット等のツールを導入し、有効に活用される環境を実現します。
・場所や時間の制約がなく、自由度が高い働き方を実現するために、機器類(モバイルパソコン、スマートフォン等)やインフラ(情報通信基盤)を常に最適な状態とします。
・今後の当社グループの事業拡大や事業環境の変化に柔軟に対応するため、次世代の業務システムへの移行を進めます。
・情報セキュリティ向上のため、「技術的対策」「人的対策」「組織的対策」の3本柱で取り組み、セキュアな状態を維持し、安全性と利便性を両立したシステムを追求します。
・当社グループの「人財のデジタル化」を推進していくため、社内DX人財教育を実施し、デジタルリテラシー向上と変革マインドの醸成を図ります。
取り組みのロードマップ
以下のロードマップに従い、DX推進の実現状況について、年次で結果を評価します。
