テーマ 「旅したいまち」になる!

インバウンド情報誌や旅行サービスを通じて静岡を世界に発信しているゲストと共に、無限の可能性を探る。

GUEST
永松典子氏
株式会社静岡編集舎・株式会社FIEJA 代表取締役
静岡市出身。高校卒業後、米国に渡り短大を卒業。帰国後、東京で英会話スクール、広告代理店などを経て2007年に静岡にUターン。地元ローカル誌の編集に携わり、 編集長を経て、2016年に叶テ岡編集舎を設立。2017年に静岡を世界に発信するためインバウンド情報誌「FIEJA(フィージャ)」を立ち上げ、2021年には皆IEJAを設立し、 旅行サービス手配業もスタート。現在、静岡県ガストロノミーツーリズムのエリアコーディネーター、静岡市教育委員会教育委員。52歳。

Moderator

片川乃里子氏
フリーアナウンサー

お出かけ自粛ムードも一段落した2023年秋。旅を楽しみたい気分が世界的に盛り上がりを見せています。そこで今回のBRIDGE SHIZUOKAのテーマは「観光」。マスクなどの制限が解禁となった会場に、30代から70代の参加者17名がお集まりくださいました。

今回のゲスト・永松典子さんは、海外に向けて静岡旅の魅力を紹介している第一人者。その永松さんとは中高生時代の同級生というモデレーターの片川さんに迎えられ、息の合ったトークが和やかにスタートしました。

旅行者に静岡を「旅したいまち」と思ってもらうにはどうしたらいいのか。コロナ禍の最中、永松さんは地元静岡の魅力を見つめ直してきました。コロナ前よりも訪日外国人観光客が増えてきている今、旅の形は多様化し、旅行者が個人で好みの旅を探す時代となってきているそう。そんな旅行者たちの心をつかむには?永松さんは「富士山やお茶やみかんなど、静岡の人が当たり前だと思っていることを、もっと自信を持って伝えていくことが大切です」と話しました。

日本人も外国人も、今多くの旅行者が関心を持っているのは、単なる見物とは違った体験型の旅。旅先でおいしい食を楽しむだけでなく、そのバックグラウンドにある歴史や文化、生産者と触れ合う旅が注目されています。永松さんも今、南アルプスの入口である静岡市井川の在来作物に着目し、収穫体験ツアーや古民家カフェを計画するなど、付加価値を創り出そうとしています。旅人の目で地元を見てみると、魅力はもう足元にあるということが印象的でした。

会場には外国人にも人気の高い特産の本わさびが登場。静岡市有東木うとうぎ産わさびと伊豆産わさびの2種類を食し、それぞれの魅力を体験しました。静岡の人が「当たり前」に食べているわさび。改めて地元の持つ価値を知る機会になりました。参加者はグループごとにわさびの感想を話しながら、静岡市用宗もちむねのしらす丼や静岡市久能くのうのいちごといった地元の魅力や、それを発信するアイデアを出し合いました。中にはすぐにでも新しいツアーが企画できるくらい話が弾んだグループも。最後に全員で「静岡がもっと旅したいまちになるために自分ができるアクション」を発表し、数々の素晴らしい気付きや決意が掲げられました。

永松さんは「『当たり前』は『ありがとう』の反対語です。地元の魅力を、当たり前でなくありがとうと感じながら伝えていきたい」と締めくくりました。イベント終了後、帰り道に見える街並みが宝の山に見えてくるような、視点の変わる2時間となったのではないでしょうか。ご参加の皆さまがこれを機に静岡をいっそう魅力的に感じていただけたら幸いです。

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