テーマ 防災シリーズ2.静岡ならではの防災を考える
防災は、たのしい‘を合言葉に、数々の防災プログラムをつくり国内外で展開しているゲストと、静岡ならではの防災や、まちぐるみで防災力を上げるために踏み出す一歩を考える。


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防災は、たのしい‘を合言葉に、数々の防災プログラムをつくり国内外で展開しているゲストと、静岡ならではの防災や、まちぐるみで防災力を上げるために踏み出す一歩を考える。
「防災」シリーズ第2弾のBRIDGESHIZUOKAは、はじめての日曜日・昼間開催。今回もたくさんのお申込みをいただき、太陽の光が差し込みいつもより開かれた雰囲気の会場には、地域防災に取り組む方や教員を目指す大学生など10代~70代、22名がお集まりくださいました。
モデレーターの村越さんによるオープニングトークの後、ゲストの永田宏和さんがこれまで数々の現場で学んだことに基づいたフィロソフィー、地域や地域の防災を豊かにしていくために大切な、風・水・土・種のお話から始まりました。その土地に暮らしている存在は「土の人」。地域で長い間ずっと営まれているお祭りや防災訓練などの活動は「種」。交流が活発で豊かだった地域(=肥沃な土)が、時代の流れによりだんだんと元気がなくなり、コミュニティ活動が縮小、廃止され「種」が育たなくなってしまった場合、再び種が育つようにするにはどうしたらいいのか。それには ‘つよい種’をつくり紹介する「風の人」、その新しい種に水をやり続け、育てる地域の応援団「水の人」の存在が不可欠だということ。そして、‘つよい種’をつくるためには「あえて不完全であること」「+クリエイティブで魅力的に」の2つが大切だということ。これまで日本や世界のさまざまな地域とともに、いっしょに考え、取り組んできた永田さんだからこその話に会場中が引き込まれました。
参加者3~4人ずつ7グループに分かれてのグループワークでは、「風の人」になったとして『静岡に根付きそうな種ってなんだろう』を永田さんの言葉をヒントにみんなで考えました。どのグループも活発なディスカッションで盛り上がり、生まれた魅力的な種を全体で共有しました。
「静岡のならでは」って何だろうに対する「静岡に住む人がそれぞれアイデアを考えた時、それこそが”静岡ならでの防災”になるのではないかと思います」の永田さんの言葉に、参加者をはじめ、多くの方がエールをもらったのではないでしょうか。まちは人で構成されています。その一人ひとりが風、水、土のいずれかです。みなさんがそれぞれの役割で、静岡の未来を明るくする明日への一歩のヒントを今回のBRIDGESHIZUOKAでみつけていただけることを願っています。