テーマ 防災シリーズ1.レジリエントな自分とまちであるために

予測のできない自然を相手に、常に緊急事態を想定し訓練を重ねるゲストを招き、災害時の心の持ちようについて考える。

GUEST
望月将悟氏
静岡市消防局千代田消防署しずはた出張所(山岳救助隊)
静岡市出身。1997年静岡市消防局に入局し、2003年に山岳救助隊員に。国体の山岳競技や山岳レースに数多く出場。富山県から静岡市まで日本アルプスを通り415キロを走る山岳レースTJARでは4連覇達成。その強さだけでなく、どんな人に対しても丁寧で、やさしく接する人柄から幅広い世代の人に慕われている。44歳。

Moderator

村越真氏
静岡大学教育学部 教授

7カ月ぶりの開催となったBRIDGE SHIZUOKA。告知開始から2日で定員を超える申し込みがあり、地震県・静岡としての防災への関心の高さがうかがえました。当日会場には20代から70代の方18名が参加くださいました。

前半はモデレーターの村越真さんからの「レジリエント」とは?の問いかけから始まりました。レジリエントとは弾性力、元に戻る性質であり、心理学的には、逆境の中でよりよく生きていく能力のこと。大災害や過酷な自然環境など極度な状況においては、ちょっとした判断が、大きな結果につながるかもしれません。

ゲストの望月将悟さんは、消防の活動をする中で、人を助けることとチームの安全との狭間の感覚を鍛え、小さな経験を積むことで自分の強みや能力を知り、想定外をなくすことが重要であり、そのために山に入っている、と強い思いを語ってくれました。また山岳レースで心が折れそうになったとき、ライバルや友人の言葉や寄り添う姿に救われたエピソードを、写真を交えながら話してくれました。

後半は6つのグループに分かれて、前半の感想をシェア。あわせて望月さんに「大切にしている第六感って何ですか」、「災害時には心のコントロールが難しい。過酷な状況下でも前向きでいるためには?」などレジリエントのためのヒントを問う質問が投げかけられました。

まちは人で構成されています。一人ひとりがレジリエントな状態でいられることが、まち全体のしなやかな強さにつながるのではないでしょうか。今回のBRIDGE SHIZUOKAが、そのための一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。

次回は防災シリーズ第2弾。ぜひご参加ください。

ページの先頭へ