テーマ 移り住みたいまちには、何があるのか?

静岡という土地を知り、移り住むことを経験したゲスト・菊地氏の視点を参考に、魅力的なまちとは何かを考える。

GUEST
菊地 徹 氏
栞日 代表取締役/企画・編集・執筆
静岡市出身。筑波大学(国際関係学)を卒業後、旅館、ベーカリーでの勤務を経て、2013年、長野県松本市で独立系出版物を扱う書店兼喫茶〈栞日〉を開業。2014年から北アルプス山麓で本を楽しむブックフェス「ALPS BOOK CAMP」を主催。中長期滞在型の宿〈栞日INN〉や、銭湯〈菊の湯〉運営も。まちのにぎわいづくりや文化発信の旗手として注目される。34歳。

Moderator

村越 真氏
静岡大学教育学部 教授

3ヶ月ぶりの開催となったBRIDGE SHIZUOKAは、これまでより30分早い18時半スタートとしました。移住というテーマへの関心は高く、申し込み開始から1週間ほどで定員となり、20代から60代まで22人の方に参加いただきました。

ゲストは長野県松本市で独立系出版物を扱う書店兼喫茶「栞日」を運営する菊地徹さん。中長期滞在型の宿や銭湯の運営、北アルプス山麓で本を楽しむブックフェス「ALPS BOOK CAMP」を主催するなど、土地に根ざした取り組みが注目されています。実は菊地さん、高校卒業まで静岡市で過ごし、茨城県の大学に進学。その後、長野県へと住む場所を変えました。静岡をよく知り、見知らぬ土地に「移り住む」という経験をした、菊地さんの2つの視点から、魅力的なまちとは何か、静岡の可能性はどこにあるのかを考えたいと思いました。

移り住んだ者から見た松本の魅力について、「暮らしがある」という言葉で菊地さんは表現します。観光客のためだけのまちではなく、毎日の生活の豊かさを住民が感じているまち。それは、東京から適度に距離があり、地元資本の店も多く残っていること、昔からの街道の要衝で多様な考え方を持つ人が行き来していたという地理的・歴史的背景も起因しているのではないかと考えているそうです。

ひるがえって、静岡はどうでしょうか。参加者は、まるで菊地さんの話で「着火」したように、それぞれが抱く静岡の美点を考え、自分の言葉にしようと意見交換が進みました。たとえば、静岡人は穏やかな気質とよく言われますが、それは「あたたか」なのか「寛容」なのか「競争しない」のか「ゆるい」のかで、イメージは異なります。美点ととらえる人、物足りない点と思う人、さまざまです。詳しくはYouTubeアーカイブをご覧ください。

そこに暮らす人それぞれが、その土地の多面的な魅力に気づくこと。それを発信すること。そんな積み重ねが、静岡が魅力的な場所と映るベースになるのかもしれませんし、私はやっぱり静岡で暮らし続けたいという思いにつながるのだと思います。

「静岡には○○がある」。参加者のみなさんには、それぞれが思う○○を、BRIDGEカードに記入してもらいました。静岡の未来が少しでもよくなる、そんな小さな一歩を。そんな橋渡し(BRIDGE)を、これからも続けていきます。

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