静岡ガス

PROJECT STORY

PROJECT 02

日々のひらめきが実になっていく
グローバルマーケットにつながるLNGリロード事業

2016年、ガス小売自由化を見据え、LNGの原料調達価格を低減するために、清水LNG袖師基地を活用したLNGの再出荷(リロード)設備が完成しました。これにより、貯蔵しているLNGの販売が可能となり、静岡ガスはグローバルに事業を展開していくことに。再出荷設備建設の裏側にある、ストーリーをお届けします。

原料部

橋本新太郎

橋本新太郎

ふと生まれた世界へのアイデア

ヨーロッパにはLNGの再出荷設備がいくつも存在しますが、アジアには再出荷設備は数える程度しかありません。「日本に再出荷設備があれば、LNGの融通性や船舶利用の効率性が高まり、面白いのに」意見交換をしていた相手が発したそんな一言から、「袖師基地を活用すれば再出荷設備の建造を実現できるかもしれない」というアイデアが生まれ、リロードプロジェクトは動き出しました。

シンガポール事務所

巨大企業に囲まれながらも奮闘

2015年、リロード事業の決定とともに、国外の取引先を開拓するため、静岡ガスは世界中からLNGの関係者が集まるシンガポールに事務所を設立しました。シンガポールに事務所を構えるエネルギー会社は国際石油メジャー等巨大企業ばかり。その中で静岡ガスは最も小規模な会社の一つでした。静岡ガスがLNG導入してから20年間は単にLNGを購入する側でしたが、リロード事業では逆の販売する側の立場に立つことになります。事務所開設より半年間は、前例のないことを手探りでやっていく苦労の日々。リロード事業に興味を持つ企業は多いものの、なかなか契約には至りませんでした。現在は立ち上げ時の奮闘の成果や当初は想定していなかった販売形態の気づきもあり、静岡ガスのリロード事業は年々知名度を高くし、取引先を世界中に増やしています。

パイプライン

海のパイプラインを通じて世界とつながる

現在、日本においてリロード事業を積極的に進めているのは静岡ガスのみ、先進モデルとして様々な方面からも注目されています。LNGの購入と販売(転売)、双方逆の立場を経験することによって得た視点は、原料調達取引の際に活かされ、柔軟性を持った契約ができるようになり、会社を成長させる結果を生み出しました。LNGの輸送船は、いわば海のパイプライン。静岡県内で積極的にパイプラインを延伸してきた静岡ガスは、袖師基地に再出荷設備を追加することで、今度は海のパイプラインを通じてグローバルマーケットとつながることとなります。今後はLNGを導入していきたいと考えている国の小規模な需要にも応えるなど、さらなる飛躍に向けて国内外での挑戦を続けていきます。

橋本新太郎

人と人の繋がりにビジネスの種がある

私は10年以上前に、商社やシンクタンクに出向していました。そこでできた人のネットワークは健在で、いまも相談に乗っていただくことがあり、人と人との繋がりのなかにはビジネスの種ができます。このような挑戦に活かされるとは、当時考えていませんでしたが、何事も活きる道があるのだと思います。たとえば、私は学生時代には勉強もそこそこに、バックパッカーで海外をフラフラしていました。そこで言葉を覚えたり、多様なものを見たり、聞いたり、考えたりしたことが、いまとなってはとても重要な経験です。静岡ガスを志望する皆さんも実際に経験することを大切にして、「他の人が持っていないもの」をつくってもらいたいなと思います。オンリーワンのものを持っている社員が増えれば、もっと強い会社になるはずです。

原料部/橋本新太郎