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11月21日
県内都市ガス事業者の高カロリーガス化が完了〜天然ガスの普及にも貢献〜
 静岡県内9社及び甲信越地方4社の都市ガス事業者13社が参加する「静岡甲信越熱変共同体」(会長・大石司朗静岡ガス会長)は、各社が供給する都市ガスを、天然ガスなどを原料とする高カロリーガスへと転換する作業を進めてきました。2000年より開始した作業は、約25万件のお客さまを対象に実施し、本年11月10日の熱海ガス株式会社の作業完了をもってすべて終了しました。
 これで、静岡県内10社すべての都市ガス事業者(※1)が、高カロリーガスを供給することとなりました。また、県内10社のうち8社(※2)は、天然ガスを原料とする都市ガスとなりました。
※1: 県内10都市ガス事業者のうち、中部ガス株式会社は、単独で天然ガスへの高カロリーガス化を完了しています。
※2:県内ガス事業者のうち、御殿場ガス株式会社および下田ガス株式会社の2社は、LPガスを主原料とする高カロリーガスとなりました。
 1990年に当時の通商産業省資源エネルギー庁からの提案を受けて、日本ガス協会および日本ガス石油機器工業会は、2010年を目途に、都市ガスを天然ガスを中心とした高カロリーガスへ統一する計画を進めており、全国の都市ガス事業者は高カロリーガス化とそれに伴う熱量変更作業(お客さまのガス機器を高カロリーガスに適応するよう調整する作業)を進めています。
 静岡甲信越熱変共同体は、静岡ガス株式会社が中心となり、高カロリーガス化を進める静岡県内9社及び甲信越地方4社の都市ガス事業者を組織化し発足。2000年の静岡ガスにおける高カロリーガス化(天然ガス化)事業より作業を開始しました。そして、約7年をかけ、本共同体に参加する13社約25万件のお客さまの高カロリーガス化と熱量変更作業を完了させました。
参考資料1.静岡甲信越熱変共同体参加事業者と実績
事業社名作業期間作業地区
静岡ガス2000年1月8日 〜2002年12月18日静岡市
中遠ガス2003年1月9日 〜2003年2月22日掛川市
袋井ガス2003年3月3日 〜2003年3月15日袋井市
吉田ガス2003年3月24日〜2003年6月4日山梨県富士吉田市
御殿場ガス2003年6月9日 〜2003年7月9日御殿場市
東海ガス2003年7月16日〜2005年1月27日焼津市、藤枝市ほか
佐渡ガス2003年9月8日 〜2003年9月12日新潟県佐渡市
島田ガス2004年7月21日〜2004年9月8日島田市
下田ガス2005年2月2日 〜2005年2月23日下田市
信州ガス2005年3月7日 〜2005年4月15日長野県飯田市
諏訪ガス2005年4月25日〜2005年12月14日長野県諏訪市、茅野市、岡谷市ほか
伊東ガス2006年1月11日〜2006年4月28日伊東市
熱海ガス2006年5月10日〜2006年11月10日熱海市
(1)上記事業者のうち、御殿場ガス、佐渡ガス、下田ガス、信州ガスはLPガスを主原料とする高カロリーガスに転換、その他の事業者はすべて、天然ガスによる高カロリーガス化を完了しました。
(2)静岡ガスの供給区域のうち、静岡市以外につきましては、静岡ガスが単独で作業を実施しました。
参考資料2.天然ガスを中心とした高カロリーガス化のメリット
  • 環境負荷の低い天然ガスの普及による地球環境保全の促進。
  • 石油に比べ確認埋蔵量も多く、世界各地に広く存在する天然ガスの導入による安定供給の確保。
  • 高カロリーガス化によるガスの輸送能力の向上(製造・供給費用の低減の促進)。
  • 全国のガス事業者の高カロリーガス化によるガス機器の共通化(ガス機器のコストダウンと調達の容易性の向上)。
以上

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