2010年4月8日
静岡ガス株式会社(取締役社長 岩崎清悟)は、会社創立100周年事業の一環として、低炭素社会の実現に向けた取り組みとなる、低炭素型タウン(分譲地)「エコライフスクエア三島きよずみ(22戸)」を、三島市(三島市清住町2-8 旧静岡ガス三島支店跡地)に建設することとし、4月7日、三島市より開発が許可されました。
本事業は、環境省が募集した「チャレンジ25地域づくり事業」(※1)に採択され、三島市が掲げる環境先進都市計画の実現にも貢献します。各戸に家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽電池を設置し、さらに一部の住宅に蓄電池を導入することによりエネルギーの“地産地消"モデルを構築します。
燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池が同時に設置される住宅の販売は国内初、また、家庭用分野でのCO2排出権取引も国内初となります。
1 1990年比で25%のCO2削減を目指し、これに合致する取り組みに環境省が支援する事業。
三島市が提唱する「街中がせせらぎ事業」(※2)のコンセプトに基づき、環境側面から“住みたい街づくり"を目指しました。
2020年CO225%削減を達成し、さらに他の地域に波及させるモデルを、ハード面(エネファーム、太陽電池、蓄電池)とソフト面(エネルギーマネジメントシステム(※3)、CO2排出権取引)から構築します。
さらに、スマートグリッド構想(※4)も視野に入れた、エネルギーの“地産地消"モデルへの発展を目指します。
低炭素社会の実現を住宅部門のエネルギー供給のあり方から挑戦し、さらに都市づくりへと展開したいと考えています。
2 水と緑の街、三島市を「歩きたい街」「住みたい街」にするための市民・企業・団体・行政の協働事業。
3 各家庭で使用エネルギーの“見える化"を図り、当社がデータ管理や省エネルギーのアドバイスを行います。
4 需要に合わせて電力の流れを自動制御し、送電網を効率的に利用するシステム。
戸数 : 22戸 環境性能評価(※5)がAクラス以上の戸建分譲住宅とします。
5 高気密断熱を取り入れた環境性を重視した住宅の性能基準。
各住宅に以下の設備を設置します。
各家庭の電力量を計測してデータの集積を行います。
集積したデータは、当社がインターネット回線を通じて収集・分析し、各家庭にエネファームの効率的な運転など、省エネルギー化、省CO2化のアドバイスを行います。
モデルタウンにおける省エネルギーで削減されたCO2排出権を静岡ガスが買い取ります。
静岡ガス | 開発販売、データ集積・分析、省エネルギーアドバイス | |
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ハウスメーカー | 住宅建設・販売 | |
各ベンダー | エネファーム | パナソニック |
太陽電池 | シャープなど | |
蓄電池(リチウムイオン電池) |
伊藤忠商事(エナデル製) 蓄電池設置による性能評価は、伊藤忠商事との共同実証試験です。 |
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エコマネジメントシステム | パナソニック電工 | |
エンドユーザー | 住宅建築、居住 |
2010年4月 | 区画造成工事 |
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2010年8月 | 住宅建築開始 |
2011年3月 | 入居開始 |
電線の地中化など、景観も含め環境に配慮した街づくりを目指します。
電力の供給情報と使用状況は、「ライフィニティECOマネシステム(商品名)」(パナソニック電工製)を使用し、計量、モニタリング、データ集積を行います。「ライフィニティECOマネシステム」は、防犯機能も充実していることから、モデルタウンの防犯強化にもつながります。