静岡ガスの環境への取り組み

お客さま先における環境負荷の低減

家庭用分野の取り組み

お客さま先における環境負荷の低減

静岡ガスでは、都市ガス(天然ガス)および高効率機器・システム等の製品やサービスを提供し、お客さまとともに環境負荷低減に努めています。
2019年度におけるCO₂排出抑制量は、2003年*1を基準として、766千t-CO₂となりました。

注)お客さま先におけるCO₂排出抑制量の算出に際し、購入電力を削減した効果を適切に評価するため、マージナル電源の排出係数(火力電源係数)を使用しています。
*1)静岡ガス管内の都市ガスがすべて天然ガスを原料とした都市ガスになった2003年を基準としています。

CO₂排出抑制量の推移

省エネルギー診断サービス

省エネルギー性と快適性を手軽に診断する「やさしく診断」と環境省家庭エコ診断制度「うちエコ診断」の2種類のメニュー(いずれも無料)を用意し、ご家庭向けの省エネルギー診断サービス「あなたにもっとやさしいくらし」を展開しています。
2016年8月の提供開始以来、お客さまへのご提案だけでなく、従業員にも積極的に診断を行い、省エネルギー活動推進に取り組んでいます。今後も、お客さまとともに、快適でエコなくらしの実現を目指していきます。

1.簡易診断“やさしく診断”

「やさしく診断」とはヒアリングシートにご記入いただいた情報をもとに、お客さまのライフスタイルや住まいにあったご提案をするサービスです。

1.地球にやさしいくらし(CO₂削減)
使用している家電やガス機器の上手な使い方を提案
省エネルギー性能の高い家電やガス機器への買替提案
2.お財布にやさしいくらし(光熱費削減)
似たようなライフスタイルのお宅と光熱費比較
電気・ガスの料金プラン診断
3.あなたにやさしいくらし(快適で豊かなくらし)
お客さまに合ったサービス・商材のご提案
イベント案内/オトク情報等お楽しみコンテンツ
「やさしく診断」イメージ
省エネ診断の様子とやさしく診断 診断書

2.環境省 家庭エコ診断制度「うちエコ診断」

環境省家庭エコ診断制度とは各家庭のライフスタイルや地域特性に応じたきめ細かい診断・アドバイスを実施することにより効果的に家庭からの二酸化炭素排出量の削減・抑制を推進していくための制度です。
当社は、診断実施機関*2として、環境省の「うちエコ診断ソフト」を用いて診断士が行う「うちエコ診断」をお客さまへ提供いたします。
*2)家庭エコ診断制度運営委員会より平成28年5月27日付で認定

家庭用燃料電池「エネファーム」

「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させることで発電し、その際発生する熱を給湯や床暖房に利用する家庭用コージェネレーションシステムです。CO₂の発生が少なく、エネルギー利用効率が非常に高いことから、地球温暖化防止対策の切り札として期待されており、当社も積極的な普及を図っています。

エネファームのしくみ
  1. 燃料処理装置
    都市ガスと水蒸気を反応させ、水素を取り出します
  2. 燃料電池スタック
    都市ガスから取り出された水素と空気中の酸素を
    化学反応させ、電気と水を発生させます
  3. インバータ
    発電された直流電気を、家電用の交流に変換します
  4. 熱回収装置
    発生する熱を回収し、約60℃のお湯をつくります
  5. 貯湯タンク
    つくったお湯を貯めておきます
  6. バックアップ熱源機
    タンクにお湯が貯まっていない時に給湯したり、追い焚きや暖房に使用します

発電時の熱を有効利用

大規模な発電所で発電時に発生する熱はほとんど活用されていません。エネファームは、電気を使う場所で発電するので、発生した熱をお湯として使うことができます。このため、エネルギー利用効率は約97%を実現しました(低位発熱量基準により算出)。

従来システムによるエネルギー利用率 ▶ エネファームによるエネルギー利用率

高効率給湯器「エコジョーズ」

従来型の給湯器は、使用するガスのうち約20%が排熱として無駄になっており、給湯熱効率は約80%が限界でした。エコジョーズは、約200℃の排気を約50〜80℃になるまで再利用することで、約95%*3もの高い給湯熱効率を実現しました。
*3)一部機種を除く

年間のCO₂排出量比較

財団法人ベターリビング主催の「ブルー&グリーンプロジェクト」へ参加し、BL-bsガス給湯・暖房機を対象として、売上の一部により国内で植樹活動を支援しています。

エコジョーズの仕組み

家電リースで省エネ家電の利用を促進

月々わずかな料金で、最新の家電をご利用いただけるサービスを展開しています。最新家電の省エネルギー性能で電気の使用量が抑えられるとともに、省エネ家電のリースをご契約いただいているお客さまならではの電気料金プラン「SHIZGASでんき『おとも割』」でさらに電気料金がおトクに。お客さまの省エネ家電使用を促進し、省エネルギー、省CO₂に貢献します。

対象家電

くわしくはこちら

お客さま先における環境負荷の低減

産業用・業務用分野の取り組み

天然ガスへの燃料転換の推進

産業用・業務用分野では、LPGや灯油、重油等の石油系燃料から天然ガスを原料とした都市ガスへの燃料転換が進んでいます。都市ガス(天然ガス)への燃料転換により、CO₂の削減が期待でき、当社のエネルギー診断によって、工場等全体の省エネルギー化も図ることができます。

都市ガスへの燃料転換によるCO₂排出抑制量比 蒸気ボイラとエネルギー診断

産業用・業務用コージェネレーションシステム

静岡ガスでは、大中規模な工場・病院用だけでなく、比較的中小規模の飲食店やホテルなどにも、コージェネレーションシステムを導入しています。2019年までに導入したコージェネレーションシステムは179台、累計発電出力は245千kWとなりました。

コージェネレーションシステム普及の推移と設置イメージコージェネレーションシステム普及の推移と設置イメージ

省エネ診断

地域密着のエネルギーのスペシャリストとして、お客さまの省エネルギー・省コスト・省CO₂を支援する「省エネ診断」を実施しています。
ガスにとどまらず電気等も含めた省エネルギー提案を行っており、これまでに県内の自治体物件(静岡市、静岡市教育委員会、富士宮市、沼津市)を含む200件以上の施設に対し省エネルギー診断を行いました。また、経済産業省の省エネルギー支援事業である省エネルギー相談地域プラットフォームにおいて「協力事業者」として登録されています。

コージェネレーションシステム普及の推移と設置イメージ

ガス空調「GHP(ガスヒートポンプエアコン)」

GHPは、電気ヒートポンプエアコン(EHP)に比べて90%もの消費電力の削減を実現し、近年大きな課題となっている電気需要平準化に貢献します。また、従来機に比べ省エネ性能や環境性能が抜群にアップしています。なかでも、GHPエグゼア2*1は年間運転効率の向上により、従来機よりも一次エネルギー消費量を約20%削減*2し、お客さまに省エネルギー空調を提供します。

*1)GHPエグゼア2の「2」はローマ数字2
*2)従来機種(エグゼア)との比較。設置条件、運転条件により効果は異なります。

ガスヒートポンプエアコンエグゼア2

ヒートポンプのエネルギー消費割合

エアコンの消費エネルギー量の約90%は室外機のコンプレッサ駆動源に使われます。
EHPはモーター(電気)でコンプレッサを駆動しますが、GHPはガスエンジン(ガス)で駆動します。

ヒートポンプのエネルギー消費割合

※上記グラフの比較は20馬力システムにおける一次エネルギーベースのエネルギー消費比較イメージです。
※定格運転時における、EHPとの一般的な消費電力比較に基づく削減割合を示します。

BEMS(Building Energy Management System)の普及

BEMSとはビルエネルギー管理システムのことで、 1.ビルの電力使用量等を詳細に計測 2.データを収集してグラフにするなど見える化 3.使用電力が設定値を超えた場合に警報を発報、自動的にON/OFF・調節するなどの制御を行うシステムです。中小ビル等の高圧小口の電力需要家の省エネ・節電を図ることを目的に、全国的な普及が望まれています。

BEMSシステムイメージ

厨房環境を向上させる『涼厨(すずちゅう)*3

「ガス厨房=暑い」と思われがちですが、その暑さの原因は、機器表面からの輻射熱、フードから漏れる調理熱や排熱です。「涼厨*3」は、機器本体からの輻射熱を軽減し、排熱を集中排気する厨房機器です。厨房環境の向上はもちろんのこと、空調負荷の低減にもつながり、省エネルギー・省コストも実現しています。

*3)涼厨は大阪ガス(株)の登録商標です。

涼厨のしくみ

事業活動*1における環境負荷の低減

2019年度における静岡ガスオフィス等からのCO₂排出量*2は、2,345t-CO₂となり、2018年度から314t増加しました。電力、ガスの使用量の増加に加え、電力購入先のCO₂排出係数の上昇により、CO₂排出量が増加しました。

*1)同一敷地内の関係会社の電力・都市ガス使用量も、一部含まれています。
*2)CO₂排出量の算出にあたり、データ一覧表CO₂排出係数を使用しました。

事業活動に伴うCO₂排出量

本社ビルにおける省エネルギー性

省エネルギーシステムの実績

1.一次エネルギー消費量について

継続的な機器の性能実証と改善点の抽出、対策の立案、それらの分析結果を反映したチューニング運転の実施により、2019年度は一般的オフィス*3と比べて50%削減しました。

*3)省エネルギーセンター公表値

一次エネルギー消費量

2.電力消費量について

本社ビルは照明に関わる電力消費比率が10%と一般的なオフィスに比べて非常に小さいのが特徴です。本社ビルでは自然採光とLED照明を組み合わせたタスク&アンビエント照明を導入しており、4面採光による自然光を有効活用し、さらに不要な照明は点灯しないことで電力消費量の削減を図っています。
2019年度は、42.4万kWhとなりました。

タスク&アンビエント照明
自然採光とLED照明によるタスク&アンビエント照明
4面採光イメージ
4面採光のイメージ

3.ガス消費量について

2019年度は79,400m³となり、2018年度と比べ5%減少しました。

ガス消費量削減に貢献した主要なチューニング項目
コージェネレーション:運転時間の見直し(夜間と中間期停止)、台数制御の徹底
ジェネリンク:過冷却除湿運転の中止、機器運転不良の解消

4.自然エネルギーの利用について

空調で使用する外気を地下トレンチに通すことにより、冷暖房の負荷を低減しています。冬期は最大13.4℃暖かく、夏期は最大9.7℃涼しくすることができ、外気顕熱負荷の大幅な削減につながっています。

地下トレンチの資料

本社ビル省エネ設備の概要

本社ビル省エネ設備イメージ

*4)ジェネリンクとは都市ガスによる加熱に加え、ガスコージェネレーションシステムから発生する排熱温水や太陽熱で温められたお湯を有効に利用して冷温水を供給する排熱投入形吸収式冷温水機です。

県有地・自社の屋根を活用した太陽光発電事業

静岡ガスは、全国有数の日照条件に恵まれた静岡県の地域特性を生かし、県有施設(田町文庫)と自社施設(静岡支社・研修センター)の屋上に太陽光パネルを設置しています。3拠点合計の発電容量は約230kW、年間で約30万kWh(2019年実績)の電力を発電しています。
今後も引き続き、太陽光発電事業に関するノウハウを蓄積していくとともに、さまざまな再生可能エネルギーの導入についても検討していきます。

町文庫太陽発電所
田町文庫太陽発電所
(使用面積:約920m2 発電規模:49.5kW〔低圧連携〕)
静岡ガス研修センター太陽発電所
静岡ガス研修センター太陽発電所
(使用面積:約590m2 発電規模:49.6kW〔低圧連携〕)

事務所における取り組み

WEB会議の活用・ペーパーレス会議の推進

2015年よりWEB会議システムを導入し、シンガポール事務所や社外との会議のほか、防災訓練や研修にも利用しています。

電子決裁システムの導入

社内帳票類の電子決裁(ワークフローシステム)を2016年8月より導入しました。事業活動における意思決定の迅速化や業務の効率化、スピードアップを進めるとともに、ペーパーレス化による環境負荷低減を推進しています。

間伐材に寄与する紙の使用

静岡ガスでは、静岡県内の森林保全に貢献するため、印刷物の一部に「ふじのくに森の町内会間伐に寄与する紙」を使用しています。

「ふじのくに森の町内会間伐に寄与する紙」マーク

WEB会議
WEB会議
しずおか未来の森サポーター認定書
しずおか未来の森サポーター認定書
2018 静岡ガス
環境社会ガイド

水使用量

上水・工水・井水の使用量

本社ビルでは、井水熱の空調への利用や、雑用水(トイレ洗浄水)への井水利用、散水への雨水利用などにより、上水の節水に貢献しています。

お問い合わせお客さまコンタクトセンター

FAX 054-287-0701

● 一部のIP電話などナビダイヤルをご利用になれない場合は、
次の電話番号におかけください。

静岡
054-285-2111
富士・富士宮
0545-52-2260
東部(沼津・三島他)
055-927-2811

受付時間

月曜日〜金曜日【8:45 〜 19:00】    /    土・日・祝日・年末年始(12月29日〜1月4日)・5月1日【8:45 〜 18:00】

月曜日〜金曜日
【8:45 〜 19:00】

土・日・祝日
年末年始(12月29日〜1月4日)
5月1日
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