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12月19日
南富士幹線の完成について
 静岡ガス株式会社(以下、「静岡ガス」という)、帝国石油株式会社(以下、「帝国石油」という)及び東京ガス株式会社(以下、「東京ガス」という)の3社は、均等出資による事業会社「南富士パイプライン株式会社」により、平成16年から3社連携天然ガス輸送パイプライン「南富士幹線」を建設してまいりましたが、このほど工事が完了し、来年1月から運用を開始することとなりました。
 南富士幹線は、静岡県富士市から御殿場市までの延長約31kmの高圧幹線で、富士市で静岡ガスの「第二駿河幹線」(静岡市〜富士市)と、御殿場市で帝国石油の「静岡ライン」(山梨県中巨摩郡昭和町〜御殿場市)とそれぞれ接続されます。さらに、将来的には東京ガスのパイプライン網とも連結される計画です。この結果、各社の持つ天然ガスインフラ、即ち、LNG基地、国内ガス田、輸送パイプライン等が有機的に結合し、天然ガスが広域的に流れるネットワークが形成されます。
 3社は、このネットワークの形成を通じて、地球環境問題への対応などで将来にわたり増大が予想される各社の天然ガス需要に対応し、安定的かつ経済的な天然ガス供給体制を確立することを目的としております。南富士幹線の完成によって各社が得るメリットは、以下の通りです。
[ 静岡ガス ]
帝国石油の国産天然ガスネットワークと繋がることで、当初数年間は、帝国石油から国産天然ガスの供給を受けるとともに、LNG基地の緊急時対応や運営の柔軟性が図られ、恒常的に供給安定性が向上します。また、将来は帝国石油および東京ガスにLNG気化ガスを供給することにより、LNG基地の稼働率が高まり、経済性が向上します。
[ 帝国石油 ]
南富士幹線完成当初の数年間は、静岡ガスへ向けて国産天然ガスを供給しますが、その後は、静岡ガスからLNG気化ガスの供給を受ける予定です。それにより、日本海側からは国産天然ガス、太平洋側からはLNG気化ガスと2つのガスソースを確保でき、これらを有機的に連携させることで供給安定性が大幅に向上するとともに、将来の需要の伸びに対しても、安定的に供給していくことが可能になります。
[ 東京ガス ]
神奈川西部方面の需要増に合わせて、将来、南富士幹線からパイプラインを延伸し、東京ガス既存ネットワークと連絡することにより、需要増に対応していくとともに、供給能力・供給安定性のさらなる向上を図ります。また、東京ガス甲府支社管内の供給安定性が大幅に向上します。
 静岡ガス、帝国石油、東京ガス各社は、環境にやさしく、また、エネルギー資源としても重要性を増しつつある天然ガスの普及・拡大を通じ、これからも地域社会、お客様、ならびに株主の皆様のご信頼とご期待にお応えしてまいりたいと考えております。
1.南富士幹線の概要
区 間:静岡県富士市〜御殿場市
仕 様:設計圧力約7MPa、管径20インチ(500mm)
延 長:約31km
事業費:約80億円
2.事業会社の概要
会社名:南富士パイプライン株式会社
所在地:静岡県富士市蓼原(たではら)1146-1
資本金:4億9,950万円
株主構成:静岡ガス33%、帝国石油33%、東京ガス33%
代表者:代表取締役社長 森田和人 (静岡ガス常務取締役)
以上
本件に関するお問い合わせ先
静岡ガス:広報グループ      小杉  Tel:054-284-4141
帝国石油:国際石油開発帝石ホールディングス株式会社
     広報・IRユニット   石原  Tel:03-5448-0205
東京ガス:広報部 報道グループ  寺尾  Tel:03-5400-7675
南富士幹線

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