ニュースリリース

静岡−浜松間のパイプライン建設について

2008年4月8日

静岡ガス株式会社(取締役社長 岩崎清悟、以下「静岡ガス」)及び中部ガス株式会社(取締役社長 中村捷二、以下「中部ガス」)は、共同で事業会社を設立し、2012年末の完成を目指して、静岡県静岡市から浜松市にいたる天然ガスパイプラインを建設いたします。完成後は、このパイプラインを通して静岡ガスから中部ガスにガスが供給されることになります。

近年、二酸化炭素の削減など、地球環境問題への対応が喫緊の課題として求められる中、環境への負荷が少ない天然ガスに対する社会の期待がますます高まっております。
静岡ガス及び中部ガスは、将来にわたり増大が予測される静岡県中西部地域を中心とした天然ガス需要に対し、安定的かつ経済的な天然ガス供給体制を確立することを目的に、静岡−浜松間を結ぶパイプライン建設ならびにガスの供給について、かねてより両社で検討してまいりましたが、本日正式に合意いたしました。

静岡−浜松間を結ぶパイプラインのうち、静岡市駿河区の安倍川右岸から磐田市の太田川右岸までの約76kmのパイプライン「静浜(しずはま)幹線」は、本年5月末を目処に両社均等出資により設立する「静浜パイプライン株式会社」が建設いたします。
また、各社から「静浜幹線」までの連結パイプラインについては、静岡ガスが子会社「清水エル・エヌ・ジー株式会社」(以下「清水LNG」)袖師基地(静岡市清水区)から安倍川右岸まで(約 17km)を、中部ガスが南部供給所(浜松市南区)から太田川右岸まで(約20km)をそれぞれ建設し、「静浜幹線」に接続いたします。

このパイプラインの完成により、静岡ガスは、清水LNG袖師基地の稼働率が高まり経済性の向上が見込まれます。また、中部ガスは、既存導管網の東端から新たにガスの供給を受けることが可能になり、管内の供給安定性及び供給能力が大幅に向上します。

静岡ガス及び中部ガスは、天然ガスの普及拡大と安定供給を通して、これからも地域社会、お客さま、ならびに株主の皆さまの信頼とご期待に応えていきたいと考えております。

静岡−浜松間パイプラインの概要

1.区間:清水LNG袖師基地(静岡市清水区)〜中部ガス南部供給所(浜松市南区)

2.仕様:設計圧力約7MPa、管径400mm及び500mm

3.総延長:約113km(静岡ガス建設区間 〜 静浜幹線 〜 中部ガス建設区間)

4.投資予定総額:約350億円

5.工期:着工予定2009年、完成予定2012年

6.供用開始:2013年

静岡−浜松間パイプラインの概要図