2009年トピックス

第3号LNGタンクが運用を開始
〜天然ガスのさらなる普及拡大と安定供給に対応〜

貯蔵能力は約2倍、送出能力は約3倍に

一番右が3号タンク

地球温暖化防止への対応が喫緊の課題となる中、環境性に優れた天然ガスは、わが国の基幹エネルギーとして、さらなる普及拡大が求められています。
当社では、1996年のLNG(液化天然ガス)輸入開始以来、天然ガスの普及拡大と安定供給に努めてきました。そして、今後さらなる需要拡大が明らかなことから、2006年4月に清水エル・エヌ・ジー袖師基地の第三期増設工事に着手しました。
工事の主な内容は、貯蔵能力向上のための第3号LNGタンクの建設と、より広域への天然ガスの供給を可能にする高圧設備の増設で、このたび完成し、2010年1月から稼働を開始しました。
これにより、袖師基地のLNGの貯蔵能力は従来の約2倍、都市ガスの送出能力は約3倍に増強されました。

広がる天然ガスネットワーク

広域パイプラインネットワーク図
広域パイプラインネットワーク図

今回の増設工事の完成により、2010年1月7日から国際石油開発帝石(INPEX)様への卸供給を開始しました。さらに、静岡県中西部を中心とした天然ガス需要に応えるため、静岡市と浜松市を結ぶ高圧パイプライン「静浜幹線」を、中部ガス様と共同で建設しています(2013年運用開始予定)。
これまでも当社は、袖師基地を起点に、当社供給エリアのお客さまへの都市ガスの供給はもとより、静岡県内の都市ガス事業者に対し、パイプラインによる卸供給やローリー車によるLNG原料供給を行ってきましたが、今後もますます天然ガスをお届けするエリアは広がっていきます。

家庭用ガスコージェネレーションシステム「エネファーム」の販売開始

静岡ガスでは、2009年7月より家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を開始しました。エネファームは、都市ガス(天然ガス)から取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて「電気」と「熱」をつくり出します。この際に排出されるのは水だけで、まさに究極のクリーンエネルギーシステムなのです。

エネファーム

発電時の熱を有効利用

遠くはなれた大規模な発電所の場合、発電時に発生する熱はほとんど活用されていません。「エネファーム」は、電気を使う場所で発電するので、発生した熱をお湯として使うことができます。このため、エネルギー利用効率は80%を実現しました(高位発熱量基準により算出)。

発電時の熱を有効利用 出典:(社)日本ガス協会  

CO2排出量の大幅削減を実現

エネファーム発電時の発電量と熱回収量を従来システムでまかなった場合と比較

「エネファーム」は高い発電効率とともに、発電時に発生する排熱を利用してお湯をつくるので、CO2排出量の大幅な削減を実現しました。年間のCO2削減量は約1.5トン。これは、約3,300uのブナ森林が1年間に吸収するCO2の量に相当します。また、太陽光発電と組み合わせたW発電にすれば、さらなるCO2排出量の削減が可能となります。

静岡ガスでは、低炭素社会の実現へ向け、増え続ける家庭での温室効果ガス排出を削減させるために、この「エネファーム」の普及促進にこれからも努めていきます。

エネファーム